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農業投資価格

農業投資価格は、耕作の目的のみで利用する場合の農地の価格です。

 

相続税の財産評価は、その農地を時価で評価します。この場合、農地は所在する地域によっては、宅地並みに評価する必要があり、高額な評価となる場合があります。これは、農地を宅地に転用して、宅地として居宅やマンションを建築したり、宅地として他に売却することも可能な農地については、それなりの価値があると判断できるためです。

 

農業投資価格の考え方は、農地の納税猶予制度の創設により生まれました。農地の納税猶予は、相続財産である農地を今後も農地として利用する場合には、一定の条件の下に相続税の納税が猶予される制度です。
宅地に転用する意思がなく、農地を今後も農地として利用する場合には、通常の農地の評価と農業投資価格との差額に相当する相続税の納税が猶予されることになります。