相続税の計算手順

遺産総額から債務・葬式費用を控除するなどして、相続税の課税価格を計算します。計算式は次のとおりです。

総遺産価額＋相続時精算課税適用財産の価格－債務・葬式費用の額＋３年以内の贈与加算額＝課税価格

課税価格・法定相続人数・相続税の税率表から相続税の総額を計算します。計算手順は次のとおりです。

課税価格から基礎控除を控除し、課税総遺産価額を求めます。相続税の基礎控除は、3,000万円に法定相続人１人当たり600万円を加算した金額です。課税遺産総額の計算式は次のとおりです。
課税価格－（3,000万円＋600万円×法定相続人数）＝課税総遺産価額
※基礎控除について

課税総遺産価格を法定相続分で各相続人に振り分けます。ここでは、実際にどのように遺産分割したかどうかに関係なく、法定相続分どおりに分割した場合の金額を求めます。計算式は次のとおりです。
課税総遺産価額÷法定相続分＝法定相続分に応ずる取得価額

法定相続分に応ずる取得価額に税率を乗じます。計算式は次のとおりです。
法定相続分に応ずる取得価額×税率＝相続税の総額の基となる税額

相続税の総額の基となる税額を合計したものが相続税の総額です。
※上記の例では、800万円＋325万円＋325万円＝1,450万円

※　上記は2020年1月現在の税法に基づいて記載しています。

相続税の総額を実際に財産を取得した割合で振り分けます。

被相続人の一親等の血族又は配偶者以外の者が財産を取得した場合には、相続税額が２割加算となります。計算式は次のとおりです。
③で計算したその者の相続税額×1.2＝その者の相続税額
※相続税額の２割加算

各人ごとに、贈与税額控除、配偶者の税額軽減、未成年者控除、障害者控除、相次相続控除及び外国税額控除に該当する場合にその者の相続税額から各控除を差し引きます。

各人ごとに、農地等の納税猶予又は株式等の納税猶予に該当する場合には、その猶予税額を差し引きます。

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